記事一覧

パフリング

バイオリンのエッジを飾る二本の線「パフリング」描いているの?と聞かれることも多いですが、実際には彫り込んであります。象嵌細工というやつです。パフリングの役割は大きく二つ。一つは衝撃や乾燥による割れからバイオリンを守る役割。もう一つは装飾。見た目も美しくなくてはいけません。溝を彫ります。パフリングの幅や位置はモデルによっても異なりますが、バイオリンの場合一般的に位置はエッジから4mm。幅は1~1.2㎜です...

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修理値段表を更新しました。

修理値段表を更新しました。リストは修理の一部ですので、その他の修理に関してはお問い合わせください。毛替えバイオリン修理ヴィオラ修理チェロ修理postes by 藤井大樹バイオリン・ヴィオラ・チェロ製作・修理・調整・販売大樹バイオリン工房ホームページ...

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あけましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。何故ヴァイオリン職人を目指したのですか?とよく聞かれます。何故でしょうか、小学生の頃には漠然と作る事への憧れがありました。中学生の頃の卒業文集には、既に留学を決意した文章が残っています(当時はドイツに留学する気だったようです)。明確なきっかけは…思い返すと…恐らく…映画「耳をすませば」だったかもしれません。そもそも幼稚園の頃から始めたバイオリン。きっかけはNHK「おか...

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出張セミナー承り中

当工房では、オーケストラ、音楽教室、学校等を対象とした出張セミナーを行っております。楽器と永く付き合っていくために日常的なメンテナンスは欠かせません。ニスが溶けてしまった、弦が切れやすい、駒が曲がってしまった…これらの症状は、実はこまめにメンテナンスを行っていればある程度防ぐことができます。また、間違ったメンテナンスを行うことで却って楽器の劣化を早めてしまうケースも多く見受けられます。セルフメンテ...

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Buon Natale e Felice Anno Nuovo!!!

Merry Christmas & Happy New Year!!!posted by 藤井大樹バイオリン・ヴィオラ・チェロ製作・修理・調整・販売大樹バイオリン工房ホームページ...

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コントラバスフルレストアのこと

ジャーマンコントラバスのフルレストアです。まずは横板クラック(割れ)の修理です。ズレた状態で接着されていた古い修理跡を剥がし、歪みを矯正して再接着します。膠ではないナニモノカをスチームなどを使い除去します。歪んだ状態の横板を矯正しながら再接着。内側からキャンバスで補強。短冊状に切ったキャンバスは乾燥するときに長編方向に沿って縮むという習性を利用します。横板を一通り直したら表板にとりかかります。バス...

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教え子のヴァイオリン完成

私の工房に通っている教え子の楽器が完成しました。で~ん!!毎度親バカで申し訳ないですが、一挺目のヴァイオリンとしてはとてもよく出来ています。音は、レスポンスが良く、澄んだ綺麗な音色です。弾いてて気持ちの良い楽器です。これからの成長が本当に楽しみですね・・・って若手の成長を楽しんでる場合じゃない私!! 負けずに頑張りましょう!!楽器は現在期間限定(いつまでかは未定)で工房にて試奏できます!!posted by 藤井大...

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新作ヴァイオリン

Violin" 2015"Maker:Oki FujiiModel:Guarneri del Gesù "Lord Wilton" 1742オイルニス、アンティーク仕上げお馴染、ガルネリ・デル・ジェスの1742年作の名器、ヴァイオリニストのメニューインが使用していたことで有名な「Lord Wilton」今回は、今までとは違った仕上げ方でアンティーキングを施しました。オイルニスのレシピ自体はほとんど変えていませんが、ニスの摩耗具合、傷の再現などで、今までとはまた印象の違う表情にな...

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ネック調整のこと

フレンチ分数ヴァイオリンJerome Thibouville Lamy(1800年代後半~1900年代初頭)の調整。  写真で測っている部分をストップレングス、イタリア語ではディアパソンと言います。このディアパソンとネックの長さ、そして振動弦長(上ナットから駒までの弦長)は演奏する上で非常に重要です。 現代の寸法では、ネックの長さ(表板の端~上ナット)とデイアパソンの比率は2:3に設定されています。  ヴァイオリンの形に明確な「正解」...

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美濃和紙のこと

今年の1月の話。フジイの故郷、岐阜で年越し。岐阜といえば世界に誇る伝統工業。関の刃物、そして美濃の和紙。どちらもヴァイオリンに関わりの深いものです。え?美濃和紙が??というわけで作ってみましょう。美濃和紙の里会館へ足を運びます。ここで美濃和紙作りを体験することができます。年明け早々でお客さんは私以外にはほとんどおらず。よし、ゆっくり時間がとれそうだ。まずは和紙職人さんから和紙についての説明を一通り...

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継ぎネックのこと

さて、本日は「継ぎネック」という修理をご紹介しましょう。継ぎネック(インネスト)とは、何らかの理由により、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのネック部分を全て交換する際、元の楽器の渦巻きを残すために行う修理のことです。ただ切り取って挿げ替えるだけでは、弦を張った瞬間、張力に負けてしまいます。そこで、ペグボックスから斜めに切り込み、出来るだけ見た目はオリジナルを残しつつ、より広い面積で接着を...

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魂柱パッチのこと

さて続きです。今回ご紹介するのは「魂柱パッチ」、イタリア語で「Pezza d'Anima」と呼ばれる修理です。魂柱によって痛んでしまった表板を補強するために行われます。このヴァイオリンの場合、魂柱の立っていた位置に沿うようにクラック(割れ)がありました。では始めましょう。まずはパッチの大きさと位置を決めます。彫ります。with 丸鑿&スクレーパー。だいたい表板の厚みの2/3ほど取り除きます。ここで少しでも手を抜こうもの...

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アッパーブロック交換のこと

例の楽器の続きです。アッパーブロックがこんな・・・残念な状態だったので、交換していきます。まずアウトラインの型をトレースしてからブロックの残骸を取り除きます。ボタン部分も、恐らく製作された段階で裏板側が酷くえぐられていたので、簡易的な方法ではありますが直しておきます。さて、新しいブロックの製作です。先ほど取っておいた型を元に整形していきます。裏板、横板の歪みも考慮に入れながら形を整えていきます。以前...

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ストラディヴァリ

こんな興味深い記事をみつけました。↓ストラディバリウスと現代のバイオリンを目隠しで演奏した結果の「両者に大差なし」という結論は本当か?高校を卒業してすぐにクレモナに渡り、数々の名器、製作者、演奏家の方々と触れ合う機会を頂きましたが、ヴァイオリンを知れば知るほど、現代の「ストラディヴァリ信仰」に疑問を持つようになりました。そもそも、ストラディヴァリの時代のヴァイオリンは所謂「バロックヴァイオリン」と...

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膠のこと

なぜ300年以上前のヴァイオリンが、未だに現役の楽器として、つまりは音を奏でる道具として機能することができているのか。その大きな要因は、ヴァイオリンが木でできていること、表裏板にアーチがついていること、そして接着剤として膠(ニカワ)が使われているということです。膠とは、動物由来のゼラチンを主成分とする接着剤のことで、5000年以上も昔から様々な分野で使用されてきました。日本でも飛鳥時代あたりに中国から伝わ...

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ライニング交換のこと

さて、このヴァイオリン。元々バラッバラの状態で運び込まれてきました。1800年代のドイツ製。修理すべき箇所が山積みなやりがいのある楽器です。まずはメインディッシュにとりかかる前に前菜といたしまして、ライニング交換をお楽しみいただきましょう。ライニングとは、横板の内側に取り付けられたパーツです。横板と、表裏板を接着するための糊しろの役割を果たします。1500年代以前の楽器にはキャンバスなどが使われていました...

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オイルニス

さて今回はオイルニス製作の工程を一部ご紹介しましょう。アルコールニスとオイルニスでは根本的に仕組みが違います。色々な例外を無視してざっくりと説明すると・・・アルコールニス・・・アルコール(エタノール)に樹脂を溶かして調合。一般的に着色には染料を使う。オイルニス・・・オイル(乾性油)と樹脂を混ぜ合わせる。紫外線を当て、乾性油の酸化重合により固化。一般的に着色には顔料を使う。作り方ですが、アルコールニスは、アルコ...

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アルコールニス

ここ5年くらいヴァイオリン作りではオイルニスを使っています。※オイルニス・・・オイル(リンシードオイル等)と樹脂(松脂等)を混ぜ合わせたものを楽器に塗り、紫外線で酸化重合させる。混合前のオイル、樹脂の下処理が非常に危険で面倒ですが、自分の作りたい楽器にはオイルニスが合っているのでこちらを使っています。レシピは友人と共同研究したものですが、まだまだ実験したいことは山ほどあります。オイルニスについてはまた次...

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Guarneri del Gesù

Violin" 2015"Maker:Oki FujiiModel:Guarneri del Gesù "Lord Wilton" 1742オイルニス、アンティーク仕上げガルネリ・デル・ジェスの1742年作の名器、ヴァイオリニストのメニューインが使用していたことで有名な「Lord Wilton」からモデルアップしました。フジイのマエストロEdgar Russが得意とするモデルのひとつでもあり、今回は、自分自身の完成をより強く推して製作しました。デル・ジェス師匠の楽器は、とても力強く、荒々...

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お久しぶりです

本当に、お久しぶりです。さーて、最近の藤井さんは??いよいよ自分のやりたいことに専念すべく、2年間勤めました代官山音楽院バイオリンクラフト&リペア科でのバイオリン製作講師の職をお休みすることになりました。2年間、本当にあっという間ですね。自分の技術を人に伝えるという仕事。難しくも楽しく、私自身学ぶことが非常に多かったように思います。辛いことや悔しい思いも散々味わいましたが、その分得たものは大きいで...

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Oki Fujii

Author:Oki Fujii
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