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美濃和紙のこと

今年の1月の話。

フジイの故郷、岐阜で年越し。
岐阜といえば世界に誇る伝統工業。関の刃物、そして美濃の和紙。
どちらもヴァイオリンに関わりの深いものです。

え?

美濃和紙が??

というわけで作ってみましょう。
美濃和紙の里会館へ足を運びます。
ここで美濃和紙作りを体験することができます。

年明け早々でお客さんは私以外にはほとんどおらず。よし、ゆっくり時間がとれそうだ。
まずは和紙職人さんから和紙についての説明を一通り受けてから、今度は私が和紙をヴァイオリン修理でどのように使用するかを説明します。
ではどのように和紙を作っていきましょうかと相談し、いよいよ作業開始。

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和紙作り初体験。
楽しいです。

和紙を作る職人がいて、和紙作りに使う道具もそれぞれ専門の職人がいて…伝統を守る一方で、今後和紙文化を発展させていくために新しい考えを取り入れるには…利権が絡むと更に面倒なことも…と色々なお話を伺うこともできました。
モノ作りの職人の抱える悩み、ジレンマ、喜びはどの世界でも似ているものです。
それでも、好きなことで悩めるのは幸せなのかも。

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さて完成した和紙がこちら。

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ではどのように使うのでしょうか。
正解はこちら。

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クラック(割れ)修理のパッチです。
楮(こうぞ)を原料とした和紙は強度が強く、乾くときの縮みも羊皮紙等に比べ小さいので、パッチの材料として注目されています。
クラックの場所によってはパッチの縮みを利用することもありますが、場合によっては縮みが新たなクラックを誘発する可能性もあるのです。
また、和紙は湿度に合わせて呼吸をする特性もあるので、湿度変化の激しい日本では特に向いているかもしれません。

一から自分で作った素材だと安心して使えます。




posted by 藤井大樹
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