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ライニング交換のこと

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さて、このヴァイオリン。元々バラッバラの状態で運び込まれてきました。
1800年代のドイツ製。
修理すべき箇所が山積みなやりがいのある楽器です。


まずはメインディッシュにとりかかる前に前菜といたしまして、ライニング交換をお楽しみいただきましょう。

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ライニングとは、横板の内側に取り付けられたパーツです。横板と、表裏板を接着するための糊しろの役割を果たします。
1500年代以前の楽器にはキャンバスなどが使われていました。今のようなライニングが使われ始めたのはマッジーニあたりからと言われています。

今回は、そのライニングが部分的に欠けているので、新しいものと交換をします。

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現在、一般的にC部(ミドルバウツ)のライニングは後々剥がれる事が無いようコーナーブロックにはめ込むようにして接着をしますが、このヴァイオリンはそのような作りではないようです。今回は作者のスタイルに合わせて修理していきます。

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ちょっと脱線
横板に小さなクラック(割れ)があったので直しておきましょう。

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クラックに膠を割れに流し込んだ後、内側からキャンバスで補強します。
長方形に切ったキャンバスは長編方向に縮む特性を利用します。




さて、上の写真ではまだ真っ白だったライニング。見えない部分とはいえこのままでは格好悪いので顔料で色をつけます。

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完成。





posted by 藤井大樹
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