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継ぎネックのこと

さて、本日は「継ぎネック」という修理をご紹介しましょう。継ぎネック(インネスト)とは、何らかの理由により、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバスのネック部分を全て交換する際、元の楽器の渦巻きを残すために行う修理のことです。ただ切り取って挿げ替えるだけでは、弦を張った瞬間、張力に負けてしまいます。そこで、ペグボックスから斜めに切り込み、出来るだけ見た目はオリジナルを残しつつ、より広い面積で接着を...

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魂柱パッチのこと

さて続きです。今回ご紹介するのは「魂柱パッチ」、イタリア語で「Pezza d'Anima」と呼ばれる修理です。魂柱によって痛んでしまった表板を補強するために行われます。このヴァイオリンの場合、魂柱の立っていた位置に沿うようにクラック(割れ)がありました。では始めましょう。まずはパッチの大きさと位置を決めます。彫ります。with 丸鑿&スクレーパー。だいたい表板の厚みの2/3ほど取り除きます。ここで少しでも手を抜こうもの...

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アッパーブロック交換のこと

例の楽器の続きです。アッパーブロックがこんな・・・残念な状態だったので、交換していきます。まずアウトラインの型をトレースしてからブロックの残骸を取り除きます。ボタン部分も、恐らく製作された段階で裏板側が酷くえぐられていたので、簡易的な方法ではありますが直しておきます。さて、新しいブロックの製作です。先ほど取っておいた型を元に整形していきます。裏板、横板の歪みも考慮に入れながら形を整えていきます。以前...

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ストラディヴァリ

こんな興味深い記事をみつけました。↓ストラディバリウスと現代のバイオリンを目隠しで演奏した結果の「両者に大差なし」という結論は本当か?高校を卒業してすぐにクレモナに渡り、数々の名器、製作者、演奏家の方々と触れ合う機会を頂きましたが、ヴァイオリンを知れば知るほど、現代の「ストラディヴァリ信仰」に疑問を持つようになりました。そもそも、ストラディヴァリの時代のヴァイオリンは所謂「バロックヴァイオリン」と...

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膠のこと

なぜ300年以上前のヴァイオリンが、未だに現役の楽器として、つまりは音を奏でる道具として機能することができているのか。その大きな要因は、ヴァイオリンが木でできていること、表裏板にアーチがついていること、そして接着剤として膠(ニカワ)が使われているということです。膠とは、動物由来のゼラチンを主成分とする接着剤のことで、5000年以上も昔から様々な分野で使用されてきました。日本でも飛鳥時代あたりに中国から伝わ...

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ライニング交換のこと

さて、このヴァイオリン。元々バラッバラの状態で運び込まれてきました。1800年代のドイツ製。修理すべき箇所が山積みなやりがいのある楽器です。まずはメインディッシュにとりかかる前に前菜といたしまして、ライニング交換をお楽しみいただきましょう。ライニングとは、横板の内側に取り付けられたパーツです。横板と、表裏板を接着するための糊しろの役割を果たします。1500年代以前の楽器にはキャンバスなどが使われていました...

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オイルニス

さて今回はオイルニス製作の工程を一部ご紹介しましょう。アルコールニスとオイルニスでは根本的に仕組みが違います。色々な例外を無視してざっくりと説明すると・・・アルコールニス・・・アルコール(エタノール)に樹脂を溶かして調合。一般的に着色には染料を使う。オイルニス・・・オイル(乾性油)と樹脂を混ぜ合わせる。紫外線を当て、乾性油の酸化重合により固化。一般的に着色には顔料を使う。作り方ですが、アルコールニスは、アルコ...

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アルコールニス

ここ5年くらいヴァイオリン作りではオイルニスを使っています。※オイルニス・・・オイル(リンシードオイル等)と樹脂(松脂等)を混ぜ合わせたものを楽器に塗り、紫外線で酸化重合させる。混合前のオイル、樹脂の下処理が非常に危険で面倒ですが、自分の作りたい楽器にはオイルニスが合っているのでこちらを使っています。レシピは友人と共同研究したものですが、まだまだ実験したいことは山ほどあります。オイルニスについてはまた次...

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Guarneri del Gesù

Violin" 2015"Maker:Oki FujiiModel:Guarneri del Gesù "Lord Wilton" 1742オイルニス、アンティーク仕上げガルネリ・デル・ジェスの1742年作の名器、ヴァイオリニストのメニューインが使用していたことで有名な「Lord Wilton」からモデルアップしました。フジイのマエストロEdgar Russが得意とするモデルのひとつでもあり、今回は、自分自身の完成をより強く推して製作しました。デル・ジェス師匠の楽器は、とても力強く、荒々...

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Oki Fujii

Author:Oki Fujii
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