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2017新作バイオリン

Guarneri del Gesù1740"Ysaye"モデルバイオリニストのイザイが使用していたころから"Ysaye"という愛称で呼ばれているバイオリン。del Gesù師匠の作品の中では比較的落ち着いた雰囲気を持つモデルです。今回はその雰囲気に合わせてアンティーキングを施しました。このモデルの製作はイタリアから帰国して以来初めて。懐かしい気持ちに浸りながら楽しく作ることができました。操作性を重視したネック、指板は握りやすく、速いパッセ...

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展示会出品楽器

今回展示する楽器はdel Gesùモデル2挺です。1740年 Ysaÿeモデルと1742年 Lord Wiltonモデルです。それぞれバイオリニストのイザイ、メニューインが使用していたことで有名なモデルです。Ysaÿeモデルの製作はマエストロエドガーの工房で働いていた頃以来の製作です。Lord wiltonよりも整った顔立ちのモデルです。del Gesù師匠の楽器はモデルによって特徴がハッキリしています。その特徴は音質にも表れるので、二つのモデルの違いを...

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展示会に向けて。

8年間のクレモナでの生活を終え、日本に帰国して驚いたことがあります。それは、日本国内に素晴らしい技術を持った製作家が数多くいるということです。「日本人の作った楽器」「若手が作った楽器」というだけで、ヨーロッパ製の楽器やオールドの楽器とは同じ土俵に立たせてもらえないということはしばしばあります。私自身、若い日本人というだけで楽器ケースさえ開けてもらえなかったことは一度や二度ではありません。ブランドや...

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春ですね。

聖蹟桜ヶ丘というだけあって、桜が綺麗に咲き乱れておりました。季節の変わり目なこの時期は楽器も体調を崩しがちです。人の身体と同じく、早期発見、早めの治療が大切ですね。違和感を感じたらなるべく早めに相談をしてみてください。ちなみに今日はチェロの調整。指板の歪みを中心に、駒、上ナットなどなど…。展示会に向けて製作もいよいよ佳境です。製作の様子はまたまとめてご紹介いたします。VIOLIN EXHIBITION 2017イタリア...

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駒/飾り切り

駒、市販の状態から最終的にここまで削ります。駒交換、パパッと交換できるように思われることも少なくないですが、小さなパーツな割に考えることが盛りだくさんです。形や厚みは音や耐久性に大きく影響するので、楽器や奏者のスタイルに合わせて少しずつ変えていきます。交換してから第一声を発する瞬間のワクワクはたまりません!!postes by 藤井大樹バイオリン・ヴィオラ・チェロ製作・修理・調整・販売大樹バイオリン工房・毛替...

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指板削り直し

バイオリンの指板調整。指板は消耗品です。長く使っていると弦に沿って凹んでしまったり、木材自体が経年変化により歪むこともあります。その状態のまま使っていると雑音の原因や、演奏感にも影響が出るので、表面の凸凹をカンナで削って修正、あるいは指板を交換します。今回は削って修正する余地がたっぷりとあるので削りましょう。削る時は上ナットを外します。今回は上ナットの摩耗も進んでいたので交換します。こんな感じに仕...

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ニス仕上げ

バイオリン、ストラドモデル"Mediceo"ニスの仕上げ、艶出しです。艶の出し具合も人それぞれスタイルがあります。私はあまりピッカピカにしないくらいが好みです。この木材はクレモナ製作学校時代、とあるマエストロのお仕事を手伝った時にお礼としていただいた物です。ありがとうマエストロ~出来たよ~!!と懐かしい思いでニスを仕上げておりました。いよいよセットアップです。お楽しみに!!postes by 藤井大樹バイオリン・ヴィオ...

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ニス塗り

バイオリン、ストラドモデル"Mediceo"ニス塗りも仕上げにはいりました。今回は久々のフルバーニッシュですが、アンティーク仕上げの要素を少し加えて雰囲気を出しています。琥珀をメインに調合したオイルニスを使用しました。完成までもう少し。お楽しみに。postes by 藤井大樹バイオリン・ヴィオラ・チェロ製作・修理・調整・販売大樹バイオリン工房・毛替え・バイオリン修理・ヴィオラ修理・チェロ修理東京都多摩市和田1920-5 ア...

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駒のこと

バイオリンの駒交換。在庫の駒は私がイタリアに留学した頃から一枚一枚選定して寝かせてきた物です。メーカーによりランク分けされていますが、それぞれのランクからより良い物だけを集めました。駒の足と表板が隙間なくピッタリと設置することは大前提。駒はバイオリンのエンジンのような物です。材質、厚み、飾り切りの形、重心やアーチの形で演奏感や音質は大きく変化します。奏者の求める音やスタイルを考えながらの作業の楽し...

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馬のしっぽ

弓の毛。入荷しました。モンゴル産の馬毛です。馬一頭から取れる毛なので、同じ産地でも当然個体差があり、場合によっては半分以上使えないこともあります。今回はとても良質な毛に巡り会えたようです。毛替えは我々の日常業務として簡単に思われがちですが、毛の量、張り具合、バランス等々、演奏スタイルや気候によって微妙にコントロールしなければならないので、拘り始めると切りがない、奥の深い作業です。バイオリン・ヴィオ...

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魂柱のこと

バイオリンの魂柱です。市販されている物を使うのが一般的ですが、古い材を割って製作することでより高い音響効果を作ることができます。「切る」ではなく「割って」製材することでまっすぐな繊維を取ることができます。割った材を鉋で成型。綺麗な円柱を作っていきます。油断すると鉋で爪を引っかけるので慎重に。最後はドリルに魂柱を取り付けて仕上げます。バイオリンの場合、魂柱の径は5.8~6.2mmですが、どのような音を作りた...

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新作バイオリン

私の製作した新作バイオリン、ストラディヴァリモデル。現在宮地楽器さんにてご覧いただけます。詳細は下記リンクよりどうぞ。宮地楽器武蔵小金井ショールームpostes by 藤井大樹バイオリン・ヴィオラ・チェロ製作・修理・調整・販売大樹バイオリン工房毛替えバイオリン修理ヴィオラ修理チェロ修理東京都多摩市和田1920-5 アトリエ圭204Mobile:07055961715予約制のためご来店の際は事前のご予約をお願いいたします。楽器の健康診断...

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パフリング埋め込み

続きです。パフリングで一番気を遣うのはやはりC部の角の部分。イタリア語で「Punta(プンタ)」と呼ばれる部分です。この部分は作者やモデルによって形が様々ですが、今回はストラディヴァリモデルを基にしているので「美しく」入れることを目指します。例えばこれがデルジェスモデルだと敢えて荒々しく作ったりします。黒白黒をぴったり合わせることは大前提。全体のシルエットや角の先の長さ、繊細さまで調整します。ビシッ...

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パフリング

バイオリンのエッジを飾る二本の線「パフリング」描いているの?と聞かれることも多いですが、実際には彫り込んであります。象嵌細工というやつです。パフリングの役割は大きく二つ。一つは衝撃や乾燥による割れからバイオリンを守る役割。もう一つは装飾。見た目も美しくなくてはいけません。溝を彫ります。パフリングの幅や位置はモデルによっても異なりますが、バイオリンの場合一般的に位置はエッジから4mm。幅は1~1.2㎜です...

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修理値段表を更新しました。

修理値段表を更新しました。リストは修理の一部ですので、その他の修理に関してはお問い合わせください。毛替えバイオリン修理ヴィオラ修理チェロ修理postes by 藤井大樹バイオリン・ヴィオラ・チェロ製作・修理・調整・販売大樹バイオリン工房ホームページ...

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コントラバスフルレストアのこと

ジャーマンコントラバスのフルレストアです。まずは横板クラック(割れ)の修理です。ズレた状態で接着されていた古い修理跡を剥がし、歪みを矯正して再接着します。膠ではないナニモノカをスチームなどを使い除去します。歪んだ状態の横板を矯正しながら再接着。内側からキャンバスで補強。短冊状に切ったキャンバスは乾燥するときに長編方向に沿って縮むという習性を利用します。横板を一通り直したら表板にとりかかります。バス...

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教え子のヴァイオリン完成

私の工房に通っている教え子の楽器が完成しました。で~ん!!毎度親バカで申し訳ないですが、一挺目のヴァイオリンとしてはとてもよく出来ています。音は、レスポンスが良く、澄んだ綺麗な音色です。弾いてて気持ちの良い楽器です。これからの成長が本当に楽しみですね・・・って若手の成長を楽しんでる場合じゃない私!! 負けずに頑張りましょう!!楽器は現在期間限定(いつまでかは未定)で工房にて試奏できます!!posted by 藤井大...

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新作ヴァイオリン

Violin" 2015"Maker:Oki FujiiModel:Guarneri del Gesù "Lord Wilton" 1742オイルニス、アンティーク仕上げお馴染、ガルネリ・デル・ジェスの1742年作の名器、ヴァイオリニストのメニューインが使用していたことで有名な「Lord Wilton」今回は、今までとは違った仕上げ方でアンティーキングを施しました。オイルニスのレシピ自体はほとんど変えていませんが、ニスの摩耗具合、傷の再現などで、今までとはまた印象の違う表情にな...

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ネック調整のこと

フレンチ分数ヴァイオリンJerome Thibouville Lamy(1800年代後半~1900年代初頭)の調整。  写真で測っている部分をストップレングス、イタリア語ではディアパソンと言います。このディアパソンとネックの長さ、そして振動弦長(上ナットから駒までの弦長)は演奏する上で非常に重要です。 現代の寸法では、ネックの長さ(表板の端~上ナット)とデイアパソンの比率は2:3に設定されています。  ヴァイオリンの形に明確な「正解」...

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美濃和紙のこと

今年の1月の話。フジイの故郷、岐阜で年越し。岐阜といえば世界に誇る伝統工業。関の刃物、そして美濃の和紙。どちらもヴァイオリンに関わりの深いものです。え?美濃和紙が??というわけで作ってみましょう。美濃和紙の里会館へ足を運びます。ここで美濃和紙作りを体験することができます。年明け早々でお客さんは私以外にはほとんどおらず。よし、ゆっくり時間がとれそうだ。まずは和紙職人さんから和紙についての説明を一通り...

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Oki Fujii

Author:Oki Fujii
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